恋に落ちるその日まで -1st-
[栞と神崎](1/12)
「大学生と同棲始めたぁ!?」
「こぉらぁーーー!!声のボリュームねぇ!?
考えてねぇ!?」
唯一、と言っても良いほど、仲のよい同期の楪 美玲(ゆずりは みれい)が思わずと言った感じで叫ぶ。
お昼は大体いつも、この社食。
美玲は総務部のため職場は違うが、休憩はほぼ毎日一緒になるのだ。
「ぁ、ごめん。つい…てか、同棲マジかぁ♪」
「・・・何で目をキラキラさせてんのよ?」
「だ〜って、4つ年下の男子大学生と同棲生活とか…エっロ〜♪」
「そーゆーのありませんからぁ」
「…ないの?」
「ないよ!」
「で?イケメン?」
そう聞かれ、ぼわんっと翼のお姫様の様に可愛らしい笑顔が浮かぶ。
「・・・イケメン、とゆーか…可愛い系?」
「ほぉ♪まぁでも、栞のタイプではない感じ?」
「何よ?私のタイプって…」
「え?栞のタイプは…営業の神崎さんでしょ?」
「は、はぁ!?そんなわけないでしょ!なんで私があんな、何考えてんのか分かんないような男…」
「・・・月雲。人を誹謗中傷する時は、せめてSNSで発信しろ」
- 14 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
[←戻る]