再び(1/19)
今日も大学だ。
準備をして、いつもの時間に家を出る。
エレベーターにはいつも通りに、三波くんがいた。
「…はよ」
「おはようございます」
今日の三波くんはとても眠そうだ。
相変わらず何も言わずに駅まで歩いて、電車に乗った。
大学に着くと、またどこかに行ってしまった。
教室に入ると、佐藤さんはいないものの、彼女と似ているタイプの人が5,6人、うるさくしていた。
後ろの方に腰掛けて、講義の準備をしていると、視線を感じた。
その視線を辿ると、あのうるさい人たちが、ニヤニヤしながらこっちを見ていた。
慌てて俯いた。
ああいう人は苦手だ。
この日、別の講義にもあの人たちがいて、1日落ち着かなかった。
全ての講義を終えて、ゼミ室に向かった。
- 39 -
back next
▷bookmark
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
top