lovest-愛してるの最上級-

[貴方だけの私で](1/18)





「…ん……」



いつもより重たい目をこすりながら開けた。


目の前に広がるのは、見慣れた翔太の部屋と嬉しそうに私を見つめる翔太。




「…おはよ…」



何がそんなに嬉しいのか分からないけど、まだ半開きの目で私達も笑った。




「プッ」

「な…何…?」


「いや…あんまり酷い顔だからつい…」



酷い顔…?

起きたところでまだ目開いてないからかな…?



チュ



私が不思議がっていたら翔太が私のまぶたに優しくキスを落とした。



「昨日いっぱい泣いたからすっげ腫れてる。」


「………」




そうだ。

いっぱい泣いた日はいつも、ちゃんと目を冷やしてから寝るのに…

昨日はそのまま寝てしまった。



ゴロンッ



そんな“酷い顔”を見られるのが嫌で、ベッドの中で寝返りを打った。

もちろん気持ちいい羽毛のおふとんも一緒に。








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