この恋に終止符を (1/11)

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遊びの誘いは適当に理由をつけて断ってる。

自分からは極力話しかけないようにしてる。

でも、それとは裏腹に気持ちは日を重ねる度に膨らんでいく。


諦めるのは簡単じゃない。

諦めよう、諦めよう、としてる時点であたしは愁で頭がいっぱいなんだ。


気がついたら愁を目で追ってるし。

愁の声が聞こえたら、胸が締めつけられる。

あたしの中心はいつも、愁。



「失礼しましたー」



―放課後。

日誌を職員室に届け終え、本日の学校は終了。

奈々はバイト、あーちゃんは部活。

愁も、部活。

……うん、帰ろう。



「あ、あの…っ、」