探偵みたいな高校生達(LOVE CASE)
勝負(1/6)
昌也の様子が変だ。
どう変か――なんて言うだけ野暮だろう。
昌也が好きである人の柳さんから、ヤツは距離を置いている。
そんな昌也をオレ――駿一は見ていて思った。
『あっ、こいつ‥柳さんから離れる気だ』って。
根拠はないし、直感とも言えるものだ。
しかし、昌也の目はなんとなくオレの時と似ていた。
大好きであるがゆえに、離れるという選択をした時の‥‥あの時の目に。
でも、昌也にその苦しみを味あわせたくない。
あれはやるにはツラすぎる。
だからオレは‥‥昌也と勝負をする。
――――――――――
柳さんとどうやって距離をとろうか考えていて、早くも二週間が経った。
考えることはできても、それを実行するのは難しい。だから納得をさせなきゃいけない。
もう12月だ。早く距離をとらないと、この苦しみのままクリスマスだ。マジでメリー苦しみますだわ。なんも面白ないわコンチクショー。
放課後になり、帰ろうとしたら駿一が
駿「昌也、少し公園行こうぜ」
と言った。
昌「ええけど‥‥」
オレたちは公園に向かった。
彰や次郎たちもついてきてる。
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