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[第３話](1/5)
見えない敵
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――○×学園 高等部
ＰＭ１０・００
「結構立派ねぇー」
「…そう…ですね」
正門前に立つ２人
２階建てのレンガで造られた校舎
「あら、イケメン発見!!」
妃依華は気付いたように先に行く
そこに立っていたのは○×学園の男子生徒だった
早速話し掛けて
盛り上がってる妃依華と
イケメン（？）男子生徒を遠目で見る
――はぁ……。
渋々妃依華に近づいて行った
「――ねぇ、イケメンさん」
男子生徒は照れる
それもそうだ
妃依華は美人なお姉さんタイプ
「お姉さんも綺麗じゃないですかぁ～」
褒められた男子生徒は嬉しそうに話す
「お世辞なんっていいのよ」
妃依華の肩を掴む
「……何やってんの？」
ボソリと耳元でささやく
――あはは
なんでも無いわよ
「それじゃあね」
笑顔で男子生徒に手を振り
今度は私を引っ張った。
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