オカマ課長と私。
オカマ課長とノーマル。
「おはようございます…」
「おはようございます、吉満先ぱ…
どうしたんスか?その顔」
「もともとこういう顔です」
いや、本当は小原くんが目の下にある
クマのことを言ってるのは分かってる。
眠れなかった。
本当に眠れなかった。
目を閉じる度に柊課長がちらついて
悲鳴をあげて起き上がった5度目、
もう目を閉じることはしなかった。
「あ!分かった!!!
昨日の接待で柊課長が
やらかしたんじゃないっスか!!?」
「小原くん」
「アタリッスか?」
「黙っててくれる?」
確かに柊課長はやらかした。
私の唇に触れて
上司と部下という関係を壊すという
やってはいけないことをやらかした。
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