幕末タイムスリップ〜夏空〜
★[優しさ](1/52)



ってゆっても、山南さんに逢うのは初めてだった。



一応土方さんに、隣の部屋は山南さんだと聞いていただけだった。



山南さんといえば、新選組総長で勉学がすばらしく、皆から尊敬されていた方
だけど元治元年2月脱走して切腹したんだよな...




「あー…すみませんυ訳ありでちょっとお邪魔してます...」



苦笑いで笑って誤魔化してみる。



「どうぞ、ごゆっくり」

分厚い本読みながら優しい声で言ってくる山南さん




(思ってたとうり…温厚なかただなあ)




「ところで…Σ!!」


何かを思ったかのようにあたしの顔をみると驚いていた。



「あのー……?」


そっと聞いてみた。




「あ、すみませんね。ところであなた名前は?違ったら申し訳ないんですが、名字桜井といいませんか?」

読んでいた本をパタンと閉じて真剣な眼差しを向けてくる




「えっ…?確かにあたしは桜井という名前です。けど何でそれを知っているんですか??」



驚きを隠せないあたしは少し強ばった声で聞いてみた




山南さんは少し困ったかのように、迷いながら言ってきた。


「その前に、一つ質問していいですか?それによってはいえないかもしれません。」



そのことばにあたしは深くうなずいた。







.

- 53 -

前n[*][#]次n
/110 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]