全て実話の恐怖体験談。
[古いテレビ](1/1)
これは私の友人が体験した話です
(分かりやすいよう友人目線で書きます)



約半年前、僕は都内に引っ越すために実家から出ることを決意いました。
都内にしては安く、しかも家具つきという好条件のアパートを見つけたのです


心配する両親をよそに僕は一人暮らしが出来るという嬉しさでワクワクしていました。


そして引っ越し当日、友人に色々手伝ってもらいながら荷物を整理していました。



僕「ここ結構いいとこじゃない?」


友人「確かにな〜しかも棚とか最初からあるのいいな!」


僕「だろ?安くて場所もいいしラッキーだわ」


友人「うん、でもあれだな。テレビ分厚いな(笑)」



そういう友人の目線の先には今では古いドラム缶テレビがあったのです。


(あれ‥テレビもついてるのか‥言ってなかったな〜)

とそのときは軽い気持ちで思っていてまぁテレビが見れるならいいか!と思いました。



そしてある程度荷物を箱から出し片付け
夜友人と適当に夕食を食べながらテレビを見ていたときです

テレビから ジジ‥ジジ‥と変な音が聞こえたのです



友人「やっぱ古いからこれ壊れるんじゃない?(笑)」


僕「まじか、ゴミになるだけじゃん(笑)」

とこのとき特に気にすることなく過ごしていました。



ですが引っ越してきて数日が経ったときに気づいたのです

その音は必ず夜の23時〜3時の間くらいにしか鳴らないのです
昼とか朝になっているのは聞いたことがなく不思議に思っていました



そしてこの日は仕事が夜中に終わり

いつものようにテレビをつけるとなんだかいつもとは違う違和感を感じたのです


なんというか自分がテレビを見ているはずなのに僕が誰かに見られているような
そういう変な感覚が数分続き


気分が悪くなった僕はテレビを消してさっさと寝ようと考えすぐにテレビを消しました



ですがその瞬間僕は言葉を失いました





テレビを消しパッとその画面を見ると消したテレビの真っ暗な画面に

自分の姿が見え、その後ろに見知らぬ女性が座っていたのです




その女性はじっと僕を見つめていて僕は恐怖のあまり振り返ることができず
ひたすら恐怖に怯え女性が消えるのを待ちました



ですが女性はどんどん僕の近くへ移動してきているような感じで
最初はハッキリ見えていなかった女性がしっかりと見える距離にまで来ていたのです



(このままじゃやばい‥)



心の中で焦りと恐怖でいっぱいになり僕は目をぎゅっと閉じました。


どれくらいの時間が経ったか分かりませんが
僕には何時間にも感じられもうそろそろいないかな...


そう思い目を開けると女性は僕の肩にピッタリと顔をくっつけてこちらを横目で見ているのがハッキリと見えたのです



(うわぁぁぁぁぁぁぁ)


僕は叫んだはずなのに全く声になっていませんでした


そして気づいたときには朝になっていてテレビの前で目覚めました

僕はそのまま気を失ってしまったようです。



目を覚ました部屋には女性の髪が何本か落ちていて夢じゃなかったと気づいた僕は
大家さんに話を聞きにいきました



するとこの部屋ではなにも起こっていなかったのですが
置かれていたテレビは前に住んでいた方が亡くなった方の物を安くで買い取り置いていたようで


その方は逃げるようにテレビを置いて引っ越して行ったそうです。


大家さんからはその事を伝えず申し訳ないと謝罪され
僕は大家さんに頼みテレビを処分してもらいました。


なぜ女性があんな形で僕の前に現れたのか

なぜテレビを買い取った方が逃げるように引っ越して行ったか

なぜ大家さんは最初からテレビを処分しなかったのか



それは今も謎のままです

みなさんも中古品にはくれぐれもお気をつけ下さい



- 18 -

前n[*][#]次n
/40 n

⇒しおり挿入


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook

[編集]

[←戻る]