君は私の運命であって。
[聖なる夜と知りたい心](1/18)



「え、と。クリスマス?」


「そ、クリスマス。どうせ予定ないでしょ?」


七瀬から誘われたのは、
クリスマスパーティー。


メンバーは、七瀬と鷹見先輩と速水先輩と、それから私。



「予定はない、けど・・・」



柊と関わりがなくなって二週間。


私は今だって、君のことを忘れられずにいる。


クリスマスの誘いに即答できないのも、彼のせい。



「ね?だったら一緒に過ごそうよ。
大学一年のクリスマス独り身は嫌でしょ?」


七瀬はきっと、私が寂しくならないように言ってくれてるんだと思う。

だって本来なら速水先輩と2人で過ごしたいだろうし・・・



「それはそうだけど・・・」



少し前までの私は、当たり前のように柊からクリスマスの誘いが来ると思ってた。

付き合えて、2人で大切な日を過ごせるものだと・・・



って、思い出しちゃだめなんだって。



もう柊のことは忘れなきゃ・・・




でも正直、乗り気がしないの。

鷹見先輩は沙耶と手を組んでいなかったことも分かったし、彼が来るのが嫌なんじゃない。

七瀬と速水先輩の好意に甘えたくないわけじゃない。





ただ自分の気持ちの整理がつかないの。

やっぱり私、引きずってるなぁ・・・





「まあクリスマスまであと二週間あるし、前向きに考えなよ?」


頭に手を置きポンポン、と二回
叩かれた。


「七瀬・・・。

うん、本当にありがとう。」






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