小川くんの場合
[あっという間に。](1/11)
誰かと朝チュン……
確かになんの鳥かは知らないが外でチュンチュン鳴いている。
いや、それは今関係ない。
飲み過ぎて朝目が覚めると見知らぬ誰かがベッドにいる。
俺も相手も裸。
そんな事は人生に一度くらい起こる事はまぁ、無きにしも非ず。
それはいい。いや、よくないけど!
この際それはいいとして。
でも俺の想像ではその相手は綺麗でボインな女の人のはずだった。
髪が長くてあどけない寝顔が可愛い感じで。

けれど現実は。

どう見ても男。
俺より一回り年上のすごいイケメンがそこには寝ていた。
と言うか、ここ、どこ?!
見たことのない部屋。
俺の服もどこ?
パンツも記憶もない。
こんな恐ろしい体験したこと無いけど!
1人で焦って頭を抱えているとモソモソっと横の人が身動きをする。
やべ、起きた?
気まずい。
せめて服着たい。
なんて思いは届かず眠そうに片目を開けたその人は

「おはよう。よく寝れた?」

なんて聞いてきた。


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