ラベンダーガール  バレバレじゃねぇか、美少女よ(1/7)










「よう、貴洋。
ここ座れよ」


「ここ座れよ、じゃねぇ」



その日の夜。

俺が痛めた右目を慎重に扱いながら
入浴を終えた頃、

リビングに、大変見覚えのある
ろくでもない男がいた。


常田だ。


体格のいい体、
女が喜びそうな綺麗な横顔、

しかしソファーに腰掛け、
ローテーブルに置かれたビールと
銀杏の塩揚げスナックをつまんでいる姿は
どう見たって、だらしない三十路男だった。

俺はキッチンから
ミネラルウォーターを出して
きちんとグラスに注いでから
それを一気に飲み干した。

それで、常田のいるソファーの
向かい側の椅子に腰をおろした。

見たいテレビ番組があるので。


「目のコブ、大丈夫かおまえ」

「うるせえ」

「なんだよその態度。
未来の義兄に向かって」

「うるせえ」


俺がそう言うと、
常田はふふんと笑う。

余裕ぶったおっさんに
俺はキレ気味に質問した。


「ちなみに聞いておくけど、
今日は、なにしにきたんすか。
まだ姉さん、帰ってきてないけど」

「飲みにきた。
居酒屋行ったら金かかるじゃん?」

「いやこっちの家計負担になってるじゃん。
つうか、あんた…
どうやってこの家に入った?」

「ついに鍵もらった」

「うっわ…怖いな」




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