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なあ、いちばんはじめに言うことが
こんな暗いことで悪いけどね、

俺は夏が嫌いだよ。



中学２年の８月のときのことを
いやでも思い出すんだよ。



つまりさ。




片想いしていた女の子が
ある日とつぜん、
自殺して亡くなったんだ。



すごく暑い夏の日だった。


ふとしたとき
俺は目を閉じてひたすらに
彼女のことを考える。



彼女に問いかける。



残された俺だけが
「こういう世界」に

生きていていいんだろうか？



なんてね……。