Lasting Lover

4th 1/57

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あれからというもの、紘はライブで全国を回り続けている。

忙しくても時間の合間をみつけては連絡をくれる。


そんな紘の姿を見てると音大よりも、芸能界に興味が湧いてきて…その道を選ぼうと少しずつ思い始めた。


とは言っても、歌手デビューした結果次第…。


紘に教わったギターを奏でては気に入ったフレーズを集めていく。


そして、時間を見つけては事務所に足を運び社長と今後の方針を話したり歌詞について話す。

紘と出会ってから、自己主張が出来る様になった。


紘、ありがとうって何度も感謝した。




こっちに帰ってくる度、音楽の話をしたり、人目の少ない所にデートをした。



「光…会いたかった…。」


紘の家に着いた瞬間、きつく抱き締められ、唇が重なる。

この前までキスすら恥ずかしかったのに…今では気持ちいいとすら思ってしまう。

こんな自分が恥ずかしくて…でも、紘の事は手放せそうに無い…。



「光、そろそろ夏休みか?」

「うん…。3日後から…。」

「光、追加公演まで、スタジオと事務所だから…一緒に来いよ。」

「でも…」

「俺が一緒に居たいんだよ。な?」

「ん…。」

きっと夢を見すぎた私にバチが当たったんだと思う。

彼だけを愛せれば良かったのに…。



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