鬼恋繚乱 其ノ二
[七](1/5)
とにかく神楽に話してやるか。






「事の始まりはついさっきなんだけどよ、雪乃と影虎が喧嘩しちまってよ。俺も途中からしか聞いてねぇからあれなんだが、とにかく雪乃が風雷を氷付けにしちまったらしくてな。」






神楽はそれを聞くとケラケラと笑い出す。







「へぇ、雪乃すごいじゃねぇの。で、続きは?」






本当に楽天家だな!おい!!!!







「影虎がそれを怒って謝りに行けって言ってたんだけどな、雪乃が嫌だって言ったんだ。それで影虎が、俺は聞き分けの悪い奴は好かん。とか何とか言っちまったから雪乃も怒っちまってよ。」








神楽はキョトンと首を傾げて俺に聞く。








「どうして雪乃は美琴ちゃんを氷付けに?」







何て言ってたっけな……。




あ、そうそう!







「嫌いらしいぜ!風雷が!」







そんな事を言えば神楽は呆れたようにため息を吐いた。


- 43 -

前n[*][#]次n
/670 n

⇒しおり挿入


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook

[編集]

[←戻る]