永久(とわ)にあなたを
[第十一章〜共有〜](1/13)
芹沢暗殺から数日後、近藤の命令により隊士全員が集められる。
何事かと隊士たちがざわめく中、幹部が前に並ぶ。そこから少し離れた所にはづきは立っていた。
「先日の我々の功績が認められ、新たな名前を頂いた。
我々は今日から浪士組改め、新撰組となる!
その名に恥じぬよう、これまで以上に隊務に励んでくれ!」
「「おぉーーー!」」
一気に歓声があがる。盛り上がる隊士。さすがに土方もいつもより表情が穏やかだ。
ちらりとはづきの方を一瞥すると軽く微笑んでいる。
彼女を見て頬を赤く染めている隊士が数人いることに気づき、睨みをきかせると、慌てて目を反らした。
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