土方ははづきを引っ張ったまま、部屋へと戻った。
「土方さん?どうかした…。」
いつもと様子が違うことに戸惑いつつ、尋ねようとしたができなかった。
気づけば、土方の腕の中にいたから。
いっぱいに広がる
土方の香りと温もり
それは苦しいほどに
愛おしく感じられて……
「土方さ、ん…。離してください。苦しい……。」
胸が痛い
泣きたくなる
これ以上、好きにさせないで
辛くなるだけだから
「やっ、土方さ「好きだ…。」
けれどそれを許さない土方
彼の口から出てきた言葉に
耳を疑った