永久(とわ)にあなたを
[第五章〜悲しい過去〜](1/19)
はづきには物心ついた時から父親はいなかった。
一度だけいない理由を尋ねたが、母がとても辛そうな顔になったため、それからは一度も父親の話はしなかった。
父親がいなくても、幸せだった。優しくて綺麗な母がいたから、寂しい思いをすることもなかった。
そんな幸せが儚く崩れ去ったのは4歳になった年。
幸せだったはずの日々は、一変した。
- 75 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品レビュー
⇒モバスペBook
[編集]
[←戻る]