永久(とわ)にあなたを
[序章](1/3)





澄み渡る浅葱色の空にひらひらと花弁が舞う。




その花弁はあの日の涙のよう。
とどまることを知らない。



いくら愛しい名を呼んでも

綺麗な顔に触れても

唇に口づけを落としても





二度とあなたは目を覚まさない





もう、私の名前を呼んでくれない




その逞しい腕に抱かれることも

あなたの声を聴くことさえも






ーーー私には、出来ない……。







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