友チョコ
▼友チョコ (1/3)
2月14日。
男子、戦いの日だ。
「今年こそチョコ欲しいー」
「俺彼女から貰うし」
周りでは色んな声が飛び交う。
俺も一応男だ。
期待しないって言ったら
嘘になる。
俺だって欲しいよ、チョコ。
「ねえみんな注目!」
騒がしい教室に響いた
あいつのでかい声。
うるせーよ、と笑う俺は
あいつのことが好きだったり
するかもしれない。
「すみませんでしたねー
声でかくてっ!
あ、でね!本題なんだけど…」
あいつがふざけてした
拗ねた表情すらも可愛い。
俺は重症かもしれない。
「あたしクラスのみんなに
友チョコ作ってきたんだ!
回すから良かったら食べて〜」
わーありがとう!
これ美味くね!?
こんなに作るの大変だったでしょ?
周りからはあいつへの
ありがとうの言葉が
たくさん聞こえた。
あいつがチョコを持って
隣にいる俺の友達の所まで
回ってきた。
「じゃ俺も。ありがとさん」
すかさず手を伸ばした自分。
どんだけ欲しかったんだ。
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