page: memo:00/00/00 ◎ 雅 『キーンコーンカーンコーン』 「起立、礼」 「こっしーの授業あり得ないし-。もしかして@時間目数Vだから遅刻してきた?」 夏が身を乗り出してあたしに問う。 「…ち、違うよ〜。リアルに寝坊!!」 あたしはそれに対して 首をブンブン横に振って答えた。 「ふぅーん。一体いつになったら悠茉の遅刻癖は治るんだろうねww」 夏は呆れた口調で言う。 「あたしだってねぇ、中Bの夏までは寝坊なんて@度もなかったんだからね〜」 心がチクリと痛んだ。 「雅がいたときはいつも…」 またチクリ。 あれ… あたし…今、めっちゃ表情引きつってる… だ、だめだ 笑わなきゃ… 笑う…? 笑顔って…どう作ればいいんだっけ… 「……あんたさぁ」 夏が静かに切り出した。 「あんた…樹のこと、まだ引きずってんでしょ?…」 樹…それは雅の名字。 |