key of ×××
story2.[始まり](1/10)
「……ん〜…」

目を覚ますと、真っ白な天井があった。
ここは…そうだ、昨日裕貴さんの家に来て…それで……

「梨華、起きた?」

裕貴が顔をのぞき込んできた。

「わっ……!」

「なんでそんな驚くんだよ。はははっ、梨華は朝から元気だなぁ。」

裕貴は私に笑顔でそう話す。

「おはよう、梨華。」

「…おはよう…ございます。」

「うん、素直でよろしい!朝飯出来てるから、リビングおいで。」

「あ、あのっ…!!」

「ん?」

「服…ないですか…。」

「あぁ!横にスウェット置いてありから、それ着て?」

裕貴はリビングに消えてしまった。
私、確実に彼のペースに巻き込まれてる。

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