裏のこぴぺ。

○[教会](1/4)
みちかさんシリーズ

88 名前: みちかさん番外編 1/7 04/02/08 14:38
僕には霊能者もどき?の親戚がいる。
通称「みちかさん」。今現在北海道在住である。
今度の話は、どちらかというと僕の体験談である。

大学を卒業して就職した後、いろいろあって会社を辞め、僕は北海道のA市に住んでいた。
みちかさんは、たまたま用事でA市の近くまで来たので、隣の市で一緒にお茶をしようということになった。
時期は冬。
その時の彼女の用事は、ある一家をみることだったが、その話は別の機会にしよう。
その話を聞いていた時、みちかさんが、
「アレ・・・」っと、あごで外を見るように促した。
見ると向こうの通りに、高校生くらいの白人が歩いていた。
「なんなのかなあの子。やばいかも」


90 名前: みちかさん番外編 1/7 04/02/08 14:43
全然やばくない。ただ横断歩道を渡っているだけだ。
「白人の子が珍しいんですか?」
札幌や海沿いの都市などを除けば、北海道には確かに外人は少ない。
「そうじゃないって。確かに珍しいけどさ。
 ちらっとしか見えなかったけどね。あの子やばいもんが憑いてる」
やばいもの?まさか、白人にも?
宗教も違うだろうし、いくらなんでも。
僕は彼女の発言が信じられなかった。
「何その顔?疑っている?」
「いえ、別に」
「あんた英語少しできるよね?今度会ったら、話しかけてごらんあの子に」
は?僕はますます疑念を抱いた。
白人というだけで、英語が通じるわけではない。
ロシア語なんてしゃべれないし。
「話すチャンスなんて無いでしょう」
「僕はそんなにこの市に来ないし。英語も通じるかもわからないし」
「そうね」と彼女は少し笑って、
「でも・・多分また会うよ、あんたは」と、みちかさんは妙な事を言うのだった。






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