「ーあ、おはよー伊万里ちゃん。偶然やなー、いや、運命なんかなー。うん、運命やわー。まあ、正確に言えば俺が待ち伏せしててんけどな!あ、これは言わんとこー思っとったのに!それよりはよ学校行こー、勿論一緒にな」
「うっっっっっっさい」
朝の登校中、100発100中朝間に出くわす。
それは、朝間の言う通り
偶然で、運命で、待ち伏せをされているからだけど。
分かったことと言えば。
朝間の中学校は私の中学校の隣で、
家がそこまで遠くないってこと。
「えー、冷たいわー。まあ、そんなとこもかわええからいいけどー」
そして。
「…あんたが今踏みつけているのは何」
3日に1回は喧嘩終わりだったりする。
「いやー、俺は嫌やってんで?やけどさー、伊万里ちゃんにこいつ等見せるわけにいかんし」
朝間の足元には顔を歪めた男子がちらほら倒れていて。
ーそのうちお巡りさんが来て、彼等は臭いセリフを吐いて逃げて行くだろう。
ー覚えてろ!!ー
と。
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