朝間(不良)に溺愛される

伊万里、激怒する(1/5)






「ーあ、おはよー伊万里ちゃん。偶然やなー、いや、運命なんかなー。うん、運命やわー。まあ、正確に言えば俺が待ち伏せしててんけどな!あ、これは言わんとこー思っとったのに!それよりはよ学校行こー、勿論一緒にな」

「うっっっっっっさい」



朝の登校中、100発100中朝間に出くわす。


それは、朝間の言う通り

偶然で、運命で、待ち伏せをされているからだけど。


分かったことと言えば。


朝間の中学校は私の中学校の隣で、

家がそこまで遠くないってこと。


「えー、冷たいわー。まあ、そんなとこもかわええからいいけどー」


そして。


「…あんたが今踏みつけているのは何」




3日に1回は喧嘩終わりだったりする。


「いやー、俺は嫌やってんで?やけどさー、伊万里ちゃんにこいつ等見せるわけにいかんし」


朝間の足元には顔を歪めた男子がちらほら倒れていて。

ーそのうちお巡りさんが来て、彼等は臭いセリフを吐いて逃げて行くだろう。


ー覚えてろ!!ー


と。



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