★時の架け橋★
[犬から狼への変貌](1/11)
第二十章 犬から狼への変貌





此処は壬生浪士組…会津藩お預かりの京の治安を守る部隊だ。



金も生活する最低限しか持ち合わせて無く、屯所は女子住み込み禁止。




只でさえ裕福とは言い難い生活をしているというのに壬生浪士組は京の人々から嫌われている…。




金が無い事から島原などの遊郭に行けず、その上京の人々から嫌われているのだ。



顔が良い隊士以外恋仲など出来る訳無いじゃないか…




そんな女に餓えた奴等がいる壬生浪士組屯所…




にただ一人住み込んでいる女…美鈴。




島原の芸子、舞子にも負けないほどの美しさ可憐な容姿があるというのに…




……コイツ、鈍すぎるだろ…。




と思っているのが美鈴と同じ部屋で一番の被害者、この壬生浪士組の副長土方歳三だ…。



このごろ本当に美鈴に困っている…。

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