お酒事情の話（1/10）
これはお互い常日頃から思ってることなんですが、私と拓真くんがもし同級生だったら、恐らく絶対付き合ってないと思う。
付き合うどころか友達にすらならないと思うし、なんなら関わりすら持たなかったかもしれない。
だって私と拓真は正反対で、
まず年齢が違う。
身長差は30cm以上あるし、食の好みも違う。
好きな映画のジャンルも違う。
拓真はアウトドア派で、私はインドア派。
お互い影響を受けることもあるけど、元々の音楽の趣味も、好きなお笑い芸人も違う。
唯一の拓真との共通点は、お互い漫画とゲームが好きってことだけ。
あと細かいことを言えば、
朝は洋食派の私と和食派の拓真。
コーヒーはブラックが好きな拓真とミルクを2つ入れる私。
もうね、挙げだしたらキリがない。
こんなに正反対な私達だから、きっと同級生だったら仲良くなれないと思う。
そう考えると、たった2つでも年の差があるって大きい。
私はそもそも拓真の顔に弱いから例外だけど、拓真によると、高校の時私に対して「何言ってんだこいつ」って思うことが多々あったらしいが、「こいつは俺よりガキなんだから優先してやらなきゃならねえ」と思っていたとか。
思えばデートの時も私が行きたいと行った所には絶対連れてってくれたし、逆に私が悩んでると色々連れ回してくれた。あれは拓真が言うに「先輩風吹かせてたんだろ」ってことらしく、その先輩風のおかげでどうにか私達は付き合ってこれた。
多分同級生だったら、お互い譲ることを知らなくて例え付き合ってもすぐ別れてたと思う。そう考えると年の差があって本当に良かったと思う。思うけども。
たったひとつ。
この件だけは年の差がない方が良かったなと思った出来事がある。
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