喫茶店で待ってる*2


05.指輪の存在 (1/8)




 - 飛鳥side -

 爽と久しぶりに会ったのに
 風邪引いてたみたいで…



 「我慢しろ」



 そう言った

 離れないでという爽に、それから
 今にも理性がぶっ飛びそうな俺に



 ──次の日の風邪みたいなものは
 結局、風邪なんかじゃなくて
 爽は凄く元気だった



 『飛鳥さんっ、早く行こ』


 「あーちょ…わかったよ」



 爽に引っ張られながら家を出た



 ──店に着くと、まだ開いてない



 「親父いんのかな…」


 『んーいるんじゃないの?』


 そう笑った爽がドアを開けると
 カウンターの奥に親父がいた


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