私、可愛くなりました
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「あけましておめでとう!」


「あけおめ」


新年一発目から、奏とデートです!


一緒に初詣に行きます


「寒いね〜


雪が降っていないとはいえ、冬なので寒いです


「ちゃんと俺のあげたやつしてんじゃん」


クリスマスに奏から貰ったマフラーをつけています


「うん!これのおかげであったかいよ!」


「やっぱ似合ってる」


そんなに見つめながら言われると、 照れるよ


「あ、ありがとう////





『あれぇ?奏じゃん!久しぶり〜!』


え?


声をかけて来たのは


中学の同級生の女の子4人組。


もちろん、私のことも知ってるはず


だって、私の悪口を言ってた子達だから。


「よ」


『相変わらずイケメンだねぇ!』


中学の同級生には会いたくない。


友達なんていないもん。


『ん?彼女?』


私のことだ


顔をばっちり見られているにも関わらず、4人とも全く気付いていない。


「そーだけど」


『なんか見たことある気がする〜』


そりゃそうだよ!


毎日のように私に酷いこと言ってたもんね!


「お前らわかんねぇの?!散々いじめておいて?最低な奴らだな(笑)」


「奏!私はいいから


そんな言い方したらまた何か言われるよ(泣)


『えぇ?何怒ってんのぉ〜?誰〜?』


『ウチらがいじめてた人って白石さんしかいなくなーい?』


うわ、覚えてるんだ


なのにわかんないの


「わかってんじゃん」


『は〜?何が?(笑)』


「俺の彼女の名前」


『ちょ、奏何言ってんの!?ネタ!?(笑)』


吹き出す4


なんかかわいそう……


「お前ら姫華が可愛いから嫉妬してたんだろ(笑)それでいじめるとかどうかと思うわ」


『え、何?ほんとに白石さんなの〜?』


「そうだって。こいつ元から可愛いから。可愛すぎて他の男に見られたくねーくらい」


こんな状況なのに照れちゃうよ////


『見損なった〜!女の趣味悪〜!』


『こんな女にそこまでゾッコンとか奏キモい〜』


酷すぎる


確かに私は可愛くないけど、性格はあんた達よりマシな自信あるから……!」


『何こいつ、そんなのどーでもいいんだけど。行こ?』


怖いなんて思わない。


私はもう昔の私じゃない。






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