私、可愛くなりました
[17](1/11)
「あけましておめでとう!」
「あけおめ」
新年一発目から、奏とデートです!
一緒に初詣に行きます
「寒いね〜…」
雪が降っていないとはいえ、冬なので寒いです
「ちゃんと俺のあげたやつしてんじゃん」
クリスマスに奏から貰ったマフラーをつけています
「うん!これのおかげであったかいよ!」
「やっぱ似合ってる」
そんなに見つめながら言われると、 照れるよ…
「あ、ありがとう////」
『あれぇ?奏じゃん!久しぶり〜!』
え?
声をかけて来たのは…
中学の同級生の女の子4人組。
もちろん、私のことも知ってるはず…
だって、私の悪口を言ってた子達だから。
「よ」
『相変わらずイケメンだねぇ!』
中学の同級生には会いたくない。
友達なんていないもん。
『ん?彼女?』
私のことだ…
顔をばっちり見られているにも関わらず、4人とも全く気付いていない。
「そーだけど」
『なんか見たことある気がする〜』
そりゃそうだよ!
毎日のように私に酷いこと言ってたもんね!
「お前らわかんねぇの?!散々いじめておいて?最低な奴らだな(笑)」
「奏!私はいいから…」
そんな言い方したらまた何か言われるよ(泣)
『えぇ?何怒ってんのぉ〜?誰〜?』
『ウチらがいじめてた人って白石さんしかいなくなーい?』
うわ、覚えてるんだ…
なのにわかんないの…?
「わかってんじゃん」
『は〜?何が?(笑)』
「俺の彼女の名前」
『ちょ、奏何言ってんの!?ネタ!?(笑)』
吹き出す4人…
なんかかわいそう……
「お前ら姫華が可愛いから嫉妬してたんだろ(笑)それでいじめるとかどうかと思うわ」
『え、何?ほんとに白石さんなの〜?』
「そうだって。こいつ元から可愛いから。可愛すぎて他の男に見られたくねーくらい」
こんな状況なのに照れちゃうよ////
『見損なった〜!女の趣味悪〜!』
『こんな女にそこまでゾッコンとか奏キモい〜』
酷すぎる…!
「…確かに私は可愛くないけど、性格はあんた達よりマシな自信あるから……!」
『何こいつ、そんなのどーでもいいんだけど。行こ?』
怖いなんて思わない。
私はもう昔の私じゃない。
- 216 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
[編集]
[←戻る]