私、可愛くなりました
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「ひーめ!おはよ!」
「おはよ!」
朝から元気な真奈を見ると、私まで元気になれる。
「昨日どうだった〜?」
「あ、、うん…楽しくなかったよ……」
「え!そうなの?」
「うん…なんかね、男しかいなくて、私女ひとりだったの。」
「は!?何それ!何もされなかった?」
「…腰に、手回されて、耳元で囁かれた」
「超キモいんだけど!」
ほんとにあれは気持ち悪かった…
簡単に体触ってくるなんて、信じられない!
奏が帰るぞって言ってくれて助かったな…
あれ?
もしかして、助けてくれたのかな?
酷い言い方してきたけど、私が困ってたから、わざと?
いや、そんな優しいことするかな?
「あ、白峰くんと山田くんおはよ!」
「おはよー」
「ちょっと白峰くん!」
真奈がいきなり白峰くんに話しかけた。
「何?」
「姫可愛いんだから、あんまり目離しちゃだめだよ!」
はい?
「ちょっと真奈!何言ってるの!」
「ねぇわかった?」
私の言葉を無視して話し続ける真奈…
「え?何かあったの?」
ぽかんとしている隼人くん。
「姫可愛いから普通に男に絡まれたりするし、目離しちゃダメだよって言ってんの!」
真奈が怖いです。
「真奈、私は大丈夫だから!」
昨日のはきっと女の子1人だったからであって、もうこんなことはないと思う。
「要するに隼人がずっとそばにいれば問題ないってことだろ!理解力ねーな(笑)」
「そう!山田くんナイス!」
「もちろんずっとそばにいるつもりだよ!」
「っ、……////」
そんなこと直接言われると、さすがに照れる。
嬉しい////
「やーん良かったね姫!怖いこととかあったら全部白峰くんに言うんだよ?わかった?」
なんか私、子ども扱いされてない?
「うん、ちゃんと話すね!」
でも、こんなに私のこと考えてくれる人たちがいて、すごく嬉しい!
ありがとう!
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