私、可愛くなりました
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『姫華ちゃんって、全然姫っぽくな〜い!』


『わかる〜!ブサイクだよね(笑)』


『俺あいつ無理だわ〜!キモいもん』


『みんなひでーな!聞こえるぞ!(笑)』


中学生の時、散々ひどいことを言われていた。


背が低く太っていて、メガネで、 静かな性格の私は、いじめとまではいかないけど、毎日のようにからかわれていた。


最初はかなり傷付いたし、学校に行かないでおこうかとも思った。


だけど、それで行かなかったら私の負けだと思って、意地でも休まなかった。


3の時は、もう言われ慣れてしまって、傷付くこともほとんどなかった。


同じく静かめな子と一緒に居たし、完全に1人で過ごしていたわけではないから耐えられたのかもしれない。


受験生だったから、あんなことばっか言ってる奴に絶対負けたくないと思い、必死に勉強した。


そして、今年、私は第一志望の高校へと進んだ。


その高校は、かなりレベルが高いので、きっと同じ中学の人なんて居ないだろうと思っていた。


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