恐怖の怪談話(怖い話)
[レシート](1/1)

昔ホームセンターでバイトしてたAって友達がいたんだけどヤバい話聞いた

Aはオカルト好きの奴
書きやすいのでA視点で書くきます


Aの勤めてた所には仲のいいBって奴がいたんだ
そいつはノリのいい奴でオカルト信じないタイプ

二人とも仲がいいもんだからシフトが違ってもお互いが終わる時まで待ってよく遊びにいってたらしい

そんである日、Bを待ってたらやたら興奮しながらやってきた

何をそんなに興奮してんだよって聞くと
「怖いもん見た!」と言う

「今日客が練炭と火鉢とマッチ買って行ったんだよ、ヤベぇよ!死ぬ気だぜあいつ」
Bは少し嬉しそうに言うもんだからAはかなり引いたそうだ

「いやお前w練炭は自殺用の道具じゃねぇよw」
するとBはポケットからレシートを取り出し見せた

「いやいや見ろって、ガムテープも買ってるんだ」
レシートには、練炭複数本、火鉢、マッチ、ライター、強い粘着性のガムテープが書いてあった

Aが見てもそれはヤバい物だと解った

Bは興奮しつつ煙草を吸いながら、その客が終始うつむいていた事、言葉を放さなかった事、色々な事をくっちゃベった
Aはうんざりしていたらしい
死ににいくかもしれない人物を好奇で見る事、捨てられたレシートを盗んできた無遠慮さ

Aはふっと「そのレシートどうすんだ?」って聞いた

するとBは少し逡巡してから「持って帰るわ、友達に見せてビビらせたる」と
Aは前述の通りオカルト好きだから「おい、やめろ。ちゃんと捨てておけよ」って言ったらしいがBは聞く耳持たずレシートを財布の中に入れてしまった

その後遊びに行って普通に帰ったそうだが

だけどその日を境にBからシフト変わってくれという電話が増えてきて無断でのサボりも多くなってきた
それで店長からBに会いに行けとAが言われたんでBの家に行った

Bの家に行くと「おう、久しぶり!」って明るくいつも通りだった
何故休んでるのか聞くとあっけらかんと
「いや、砂かけるようで悪い事してると思ってるけどな、ぶっちゃけ、飽きてきてん」
あほかと思ったらしいが、変な奴なのは重々承知してたので辞めるなら辞めるでちゃんと言えよと念を押していた

その最中のBは「うん、うん、わかった」と、返事をしていたがAはこいつ真面目に聞いてないってのが分かったそうだ


いつもそんな変な奴だったから違和感は感じてなかった

その後しばらく雑談やゲームで遊んだ後
Aはレシートを思い出した

「もしかしてあのレシート、まだ財布に入れてんのか?」
あっけらかんとBは「あー、入れてる入れてる。少しの奴らには見せたけど、まだびびらせてぇw」
Aもなんとなく好奇が湧いて「あー、一回だけ見して」と言った

Bはいいぜーと言って財布を渡しかけた後、急に動きが止まって厳つい顔をしながら
「盗むなよ」
と言った
「取る訳ねぇだろ…」ぞくりと怖くなった
するとAはにたっと笑い「いいか、盗むなよ、金」
「盗まねぇよw」「いーや、盗むねw」
A曰く、そっからお互いの金談議になりレシートの話は浮いて行ってそのままその日は帰った

そして数日後、Bは練炭自殺をした

Aは葬式など、一通り済んだ後にあのレシートの恐怖に駆られて遺品の財布を探らせてもらったという
カードを貸していたと嘘をついて

Bはレシートを財布にため込む男だから探すのに一手間かったそうだ
レシートを財布から出して、ざっと見た
ホームセンターのレシートは見なれてるから其れを目当てに

しかしそこにそのレシートは無かった

なんでだ?
そう思いながらレシートを一枚一枚、悪趣味だがBの思い出にと見ながら閉まって行ったらしい

すると、あるレシートに目がとまった

練炭、火鉢、マッチ、ライター、強力ガムテープ

うろ覚えだから正確かどうかはわからないが、それは前に見せられたレシートと商品の種類、本数が同じだったらしい

そして日付が最後に訪ねた日の午前だった

Aが見ようとした財布には既にこのレシートが入っていたのだ

私はその話を聞いた時まさかお前持ってたりしてるとかないよな?と聞いたら流石にBの財布に戻したとの事

Aの財布まで見せられました
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