小西家の憂鬱
小西 由佳子 2(1/8)


「おはよう!高谷さんっ!」

店に着いてすぐに高谷に挨拶をすると、その隣にはあの女が・・・・。


「あ!小西さんおはようございます」

目が合うとニッコリ微笑んできた。
お前に挨拶したんじゃねぇよ。


「あぁ・・・小西さんおはよう。
今田中さんに仕事の指示をしてるから後にしてくれる?」

またぁ?あの女が採用されてからいつも私が待たされてばかりじゃない!


「わかりました!また後で伺いますぅ〜」

高谷を睨みつけてみたけど、こっちの事なんて見やしない。
あの女と楽しそうに会話したまま、私が立ち去る事に。

・・・・・弁当渡そうとしただけなのに・・・・!


そろそろ我慢の限界!
高谷の一番の彼女は私なのに!
あいつはそれを忘れてる!



丁度今晩高谷と密会する予定だから、その時にしっかり話さないとね。
誰が自分の中で最高にイイ女で、誰を一番に大事にしないといけないか、を。

← *|# →

しおり
/618 n



⇒作品レビュー
⇒モバスペBook


BACK