ドリーミング

1/3 おはよう、



―――これで、よかったんです。
         これで―――


ヨーロッパのとある屋敷。
談話室だろうか、少し広い。
その部屋の入口近く置かれた革張りの椅子、男性は目が覚めたようだった。

「……、」

「あらあら旦那様ったらこーんなところで寝ていらしたのですか?!お風邪を召したらいかがなさるのです?!今日は特別なパーティーだといいますのに!!」

「あ、うん。…気を付けるよ…」

そこへ硬いブーツの足音を起てながら入って来たのは長年ニコルソン家で働いているメイド。
早口かつ大きく響く声はメイド長としての彼女の仕事ぶりが伺える。



前n[*]|[#]次n

Bookmark
/29 page


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook


← Back