何度でも

☆決断 ( 1 / 13 ) 



 
コンサート当日。
俺は、ケンに指定された時間に美月の家に来た。

言われた通りにエントランスで待っていると、リュックを背負ったカイと、手を繋いだケンがエレベータから出てきた。

「おはよ」

「じゅーん!きょうはじゅんもサッカーいく?」

「ごめんな。今日は俺はお仕事で行けないんだよ」

「大仕事の間違いじゃねーの?」
ケンが笑う。

「ホントありがと」
と俺が言うと、高いぞと笑わせてくる。

ケンが手を出してきて、堅く握手をした。
「任せたぞ?泣かせたら。。。わかってんな?」

「おう。必ず幸せにしてみせるから」

じゃあなと、別れ、俺は美月の部屋へ向かう。


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×しおり×
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