お姉ちゃんへ
[始まり](1/6)
「おはよ〜」
まだ重たい瞼を擦りながら、
リビングのドアを開ける。
「あぁ、おはよ…」
お弁当を作りながら
視線だけをこちらに向けて
返事を返すお母さん。
その声に、少しだけ
感じた違和感。
なんか元気…ない?
気になったけど、
あたしの視線はすぐに
テーブルで朝食を食べている
お姉ちゃんへと移った。
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shiori
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