お姉ちゃんへ

[始まり](1/6)
「おはよ〜」


まだ重たい瞼を擦りながら、
リビングのドアを開ける。


「あぁ、おはよ…」


お弁当を作りながら
視線だけをこちらに向けて
返事を返すお母さん。


その声に、少しだけ
感じた違和感。


なんか元気…ない?




気になったけど、
あたしの視線はすぐに
テーブルで朝食を食べている
お姉ちゃんへと移った。





- 21 -

back*#next
/97 n

shiori


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook


←戻る