わがままハニー

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修羅場(2/4)
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「へぇ、お二人はまだ付き合って一ヶ月なんですか。楽しい時期ですね」


飲み屋につくと、勿論私の横には高原が。向かいに祐介とそのガールフレンド(仮)の由香さんが腰を下ろした。



「中井さんは、由香さんのどういうところが好きなんですか?」

「由香さん素敵ですもんね!中井さんから告白されたんですか?」

「へぇ、凄い!そのネックレス素敵ですね!」



隣の高原くんは、鬼神の如く二人を質問攻めにしてプライベートな話題を次々に聞き出した。


告白は祐介から。一ヶ月前に付き合い始めて、この間は一泊で温泉にいったらしい。
白く細い首にかけられたネックレスは、一ヶ月記念に彼が買ってくれたもの。


ここまで来ると、怒る気も無くなった。






「私、ちょっとトイレ。」


立ち上がってトイレへと逃げ込むと、頭を整理する為にタオルを濡らして額に当てた。



「…流石にびびったわ」



それに、高原くんは何を考えているんだか。
私にすっぱり諦めさせるため?
それなら、あの現場を見た時点で結構嫌気は指してたんだけど。





「三嶋。大丈夫か?」

「高原、あんたどういうつもりでこんな事…」


トイレの前で待ち構えていた高原に、堪らずため息が漏れる。





「案外冷静だな。」

「ここまで来たらどうしようもなくない?」


次に漏れたのは笑い。
こんなドラマみたいな展開、普通あり得ないんだもん。




「一人だったら無理だったけど、高原がいたからかな。早く次の男探さなきゃね」



テーブルに戻ると、にこにこの由香さんとは反対に、祐介はいつ死んでもおかしくないような顔で俯いていた。




「三嶋さん、気分悪いんですか?」

「あー、ちょっと。二人の仲良し具合に当てられたかも」



益々青くなる祐介。

本当、どうして付き合っていたのかわからなくなる。




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