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[第５章『作戦開始』](1/5)

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１０日経った。

ムミュは大尉の職位を解かれ一兵卒として、軍部独身寮の寮母に赴任させられた。

普通なら退役した女性兵士が、自ら手を挙げてなるのが慣例だった。

しかしムミュはあのような経緯があったので、これは仕方のないことだった。

若い隊員の宿舎生活を全面的に支えるのが、彼女の仕事だ。

ムミュは元々、頭脳明晰で軍内でもトップクラスの能力を持っていたのだ。

そして太陽系調査隊の一員として、選出されたのだ。

なので、寮母としての活躍も最初から群を抜いていた。


就寝時間の約２０秒、ジュジュは彼女の脳内に入り込み、ケイトの意識を起こした。

『お疲れ様！』

『ジュジュ！』

『短く話すから、よく聞いてね』

『う、うん！』

『明日、軍本部に向かうんだよ！理由は若い兵士の献立を直してほしいって！分かる？』

『うん！』

『それから明日は意識を閉じないからね！うまく隠してね！』

『了解したよ』

『細かな事については明朝話すからね！おやすみ』

『うん！ジュジュ、愛してるよ！おやすみ！』

周りの空気の気圧が一ヵ所上がって、ケイトの唇に触れた。





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