2.[俺様女子、恋をする。](1/16)
「…あちぃ―…」
机の上にべたっと伏せる。
夏休みが過ぎたあとだからか、心なしか涼しい気もするが。
つい最近まで夏だったため、まだ暑さが残る。
幸い窓際なので、風が良く当たる。
しかし、逆に暑い太陽に照らされる位置でもあった。
「…なー涼太」
伏せたまま、顔だけ隣にいる涼太に向けた。
しかし、涼太は返事をしない。
「おーい涼太ー」
また、だるそうに呼んでみるがこちらを見ようともしない。
「おーい聞いてんのかー」
そう言った瞬間、俺の頭に激痛が一瞬走った。
伏せていた身体が飛び上がるほど。
「いってぇ!!!角で殴ることないだろ!?」
「うるせぇ!集中できねーだろうが!」
怒った涼太は、また一旦本に目をおろしたが、すぐに律姫を睨み。
「俺が、本読んでるときは一生話しかけんな!」
と言い放ったあと、また本に目を戻した。
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