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***


「新田ー、あれ、新田は遅刻?」



SHRの始まるチャイムが鳴り、
先生が出席を取る。



この時間に新田くんがいないのは久しぶりのことだった。



昨日は2人で日付が変わる頃まで
ゾンビを狩り、好記録を叩き出し、

はしゃいでいたのに。



恋人らしいことはしていないけれど、
今日は2人で狩ろ、と誘ってくれた新田くんを思い出しては机に顔を伏せて、

バイバイって切ってから、まだ夜更かししたのかな、と考えていた。





放課後、部室に向かうめぐちゃんに手を振ってから、ローファーに履き替えた。


めぐちゃんと帰るか新田くんと帰るか、
最近はそれが当たり前になっていたから、

1人の帰り道は久しぶり。



iPhoneで音楽をかけようとホームボタンを押すと、RINGから通知がきていた。



『?』



通知に親指をあて開ける。



ゆー@(ゝ。
___むり死んでる家きて



!』



そのたった1文に驚き、足が止まる。



こういう事を冗談で言う人ではない。
何かあったのかもしれない。



私は小走りに駅に向かい、
自分の通学路とは反対方面の電車に乗り込んだ。









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