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「オフ会しようぜ、」



急にあひるさんが言い出したことに
私は心臓が飛び出しそうになった。




「wawonと俺はもう一年以上、経つっしょ、?」



「もうそんな経ちますかー、」



「リコピンも長いし、なんだかんだクラハちゃんとも半年くらい?」



『は、あ。』



「オフ会しようぜ!」





いやいやイヤイヤ、


あひるさんは何を言い出してるんだ、と思う。




オフ会って、

ネット上の人と実際会う、アレのことを指す。




こんな私からしたら、

いちばんありえない、もの。




この三人は、私の何を知っている、





声と、RINGのIDと、それと。





あとはリアルでは言えないような...
うわあ、なものたち。




それに私、大学生じゃないし。


お酒なんて飲んだこともないし。


多分見た目のイメージも、
全部全部、




悪い方に転がるのだと思う。





「オフ会かあ、」





wawonさんが満更でも無さそうに、
ふうん、と言う。





「あひるくんって他の会議でオフ会とかしたことあるの、?」



「ああ、あるよ〜。何回か。もう何年もハマってるしな〜、」




あひるさんはRING歴が長いらしく、
もう完璧にRING厨だ。




「ど、?リコピンとクラハちゃんは。」




嫌、に決まっている。


絶対、に。




ソレはちゃんと伝えなくては、と
口を開く。





『い、や「私は嫌だ〜っ。」









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