〜あなたの傍で〜
[第五幕](1/19)
「んっ」

あれからどうなった

土方「あの後、気失っちまったんだよ」

華恋「道場、道場は・・・」

身体を起こし土方さんを見る

土方「大丈夫だ。斎藤達の隊が未然に防いだ」

華恋「そうですか」

いろいろあり過ぎて疲れた

土方「さて、色々話はあるんだが、疲れてるみたいだから、今は休め」

華恋「はい、すみません」

土方「一つ、約束しろ」

華恋「約束ですか」

土方「ああ、この先どんな能力が目覚めようと勝手に俺の前から居なくなるな」

華恋「・・・・・」

土方「今は何も考えるな。覚えておけ」

華恋「はい」





あれから数日が経った。
傷も体力もほぼ元通りに完治した。

あれから土方さんはずっと私の傍に居てくれた。
ずっと通っていた島原へは一度も行かず

華恋「土方さん、傷も体力も、もう、ほとんど癒えました。明日から仕事に戻ります」

土方「そうか」

華恋「はい、ずっと看病して頂いてありがとうございました。」

土方「別にお前の気にすることじゃない」

そう言うと土方さんは机に向かい仕事を再開させた。

仕事の邪魔にならないように自室に行こうと立ち上がった。

土方「どこに行く」

華恋「自分の部屋へ行こうと、書き留めたい事がありますので」

すると、土方さんは、私の部屋へ行き机を運んできた

華恋「土方さん、これ以上お仕事の邪魔したくないので私は自分の部屋で大丈夫です。」

土方「お前が気にすることではない。そこですればいい」

出来れば夜はこの部屋に居たくない。
彼が島原に行く姿など見送りたくない。
でも、そう言われればそれに従うしかない

華恋「解りました。」

私は机に向かった。

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