…[真偽](1/1)
「ここってカワんちじゃん!」
良平は言った。
「ここに犯人がいるのか!?」
俺は返事をしないでインターホンを鳴らした。
「おい、聞いてんのか!」
良平がそういったと同時に、家からカワの姉ちゃんが出てきた。
「はーい。あら」
「こんにちわ。今カワいますか?」
俺はそう言うと涼平は慌てて俺の耳元で呟いた。
「おい!カワはもう…」
「いいから」
と俺は言った。
「あ〜隆ね、ほんの一分前にでてったんよ〜」
やっぱり…。
「あ〜、そうですか。ありがとうございました」
そう言って俺たちは場所を移した。
「な!どういうことなんだよ!!説明しろよ!!!」
良平はどなりつけるように言った。
「さっきのでわかったと思うけどカワはまだ生きている」
「じゃあ、事故って言うのは…」
「あぁ、全くのウソだ」
「ウソっ!!どういうことだ」
「詳しい説明は移動しながらだ。向かうところがある」
「向かうところ?」
「タカサンの家だ。俺の推理が正しければカワはタカサンを殺そうとしているはずだ!」
「えぇ!」
俺たちはタカサンの家に向かいながら話をした。
「なんでカワがタカサンを?」
「それよりも聞いてくれ。
第一の事件、新の事故。
第二の事件、中矢の殺害。
第三の事件、カワの事故。
こいつらの共通点はただ一つ、」
「KGI…か!」
「そう…。そしてザーボン…。最近ザーボンが学校が側にKGIのことで責められていたって噂、知ってるか?」
「あぁ。俺も聞いたことがある。まさかそれでザーボンは…。やっぱザーボンが犯人なのか!?」
「それは違う」
「どうしてだ?」
「まずザーボンが犯人だと仮定すると、第一、第二の事件のことは何とかつじつまがあうが、第三の事件で死んでいないカワを事故と言うのはおかしい」
「じゃあ…カワが犯人!?」
良平は息をきらしながらいった。
「河が犯人と仮定すると結構あうんだよ。第一の事件は置いといて、第二、第三の事件に関してはつじつまがあう。
第二の事件では、あの時は俺と犯人しか知らないはずの手紙に載っていることを言った。
そして第三の事件では事故にあったとカワがザーボンを騙した」
「なるほど。じゃあカワが犯人で間違いなさそうだな」
「…あのさ、良平に聞きたいんだけど…」
「え?俺に?なんだ」
「さっき吹部のとこにはいなかったっていってたよね」
「…それがどうした?」
「音楽室に吹部いたの?」
「…違うところにいた」
「違うととって、どこ?」
「駐車場で吹部が楽器の練習してたんだよ」
「…本当に?」
すると良平は走るのをやめて、立ち止まった。そして俺も止まった。
「本当に外で練習してたの?」
俺はもう一度聞いた。
「な、なんだよ!!俺を疑っているのか!!嘘じゃないぜ!!確かに聞いたんだよ!吹部のやつからザーボンは出張に言ったってよ!!」
俺は真っすぐ良平の目を見た。
「本当だって!!信じてくれよ!!!」
「良平。俺さ、見ちまったんだよ。職員室から玄関に向かってる時に。部活動日程表黒板を…。今日、吹部休みなんだって」
涼平は目を大きくした。
「犯人はお前だ。良平」
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