SEX × DRUG
第十四章 実らぬ恋

今日は、レイが来る日。


とても、気が重い。



人に別れを告げる、と、いうのは、とても体力がいる。



その人も傷つくが、自分も傷つく。



想われていればいるほど、傷は深くなる。



゙何て言ったらいいんだろう″



゙ただ、別れよう…だけじゃ、レイの性格上、納得しないだろうな……。″



往復1000キロの距離を、嫌な顔一つせず、毎週来てくれるレイ。



゙私だったら、できないな。″



゙あっ、でも、相手が健なら出来るかも……。″





ピンポーン。



゙あっ!レイだ!!″



バタバタと階段を降りる私。



ドアを開けると、



「こんにちは。姫。」



嬉しそうな顔で、レイが立っていた。



私は、



「上がっていいよー。」



「おじゃましまーす。」



レイとは、親公認の中になっていた。



なので、家にも当たり前のように来る。



「こんにちは。お母さん。」


リビングにいる母に挨拶をするレイ。



「こんにちは。レイくん。いつも、ご苦労様。」



「いえいえ。姫のためなら容易いコトです。」



「まぁ、ありがとう。お母さんも安心だわ。りんちゃんにこんないい人ができて…。」



嬉しそうなお母さん。



話が弾む二人。



私は、



「早く上がるよ!レイ!」



「はいはい。姫。」



お母さん、喜んでるトコ悪いんだけど、レイとは今日でお別れなんだ。



ゴメンね……。






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