第七章 別れ 健の父親は、殴っている時は、健が自分の子供だという事がわからなくなるという。 健の母親のことも、自分の妻だということがわからなくなる。 健は、中学の時に、母親を殴る父親をバッドで半殺しにしたことがある。 健の姉はそんな家庭に嫌気がさし、県外へ逃げるようにして、出ていった。 健の母親は、すがるような思いで、宗教に入信してしまった。 そういう理由で、健は精神病患者を嫌っている。 トラウマ的なものもあるのだと思う。 そして、精神科の世界を知っているだけに、受け入れることができないのだろう… どうしよう… ばれたら、絶対軽蔑される… 一応、長袖を羽織っていこう。 ばれたら、その時はその時だ。 ←( * )|( # )→ しおり ⇒作品レビュー ⇒モバスペBook BACKHOME |
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