第七章 別れ 健に会う事を決めたけど、会うのが怖い。 今更、どんな顔して会えばいいの…? 時間が経過しすぎている。 もしかして、私以外の誰かがいるかもしれない。 何よりも怖かったのが、リスカの傷跡を見られる事だった。 薬の事は、黙っていればいいとしても、さすがに、傷跡は見えてしまう。 こんなに暑いのに、長袖っていうのもおかしいし… 健のお父さんが、 ゛精神病患者″ で、なければ、もしかしたら言えてたのかもしれない… 健は、精神病患者を極端に嫌う。 たくさん、嫌な思いをしてきたからだと言う。 健の父親は、゛統合失調症″昔でいう、゛精神分裂病″だ。 健は、小さい頃よく母親と一緒に父親に殴られていたという。 ←( * )|( # )→ しおり ⇒作品レビュー ⇒モバスペBook BACKHOME |
---|