悲しくて…
[街路樹のある風景1](1/2)
会社の友人とディナーの帰り、愚痴や恋バナで盛り上がって、ワインを少し飲み過ぎたかもしれない。
アルコールで少し火照った身体に、街路樹を揺らして抜けてくる風が心地よい。
私は心地よさに酔いながら歩いて帰ることにした。
どれだけ歩いていたのだろう。気づいたら隣駅裏の路地の前まで歩いていた。
ホテルが何軒かあり、彼と何度か来たことがあって、彼との情事を思い出してしまった。
一組のカップルとすれ違った。
彼だった。
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