生きた記録
[崩壊](1/6)
中学2年(6)
アルバイトが休みの日。

宗助と一緒に暮らすようになって、約4週間でした。

義父が帰国してからは、2週間程度経過しています。

私は、宗助のアパートに最初に来た時に着ていた服を身につけると、駅に向かいました。

電車の中にいる時も、あまりの恐怖で吐きそうでした。

電車は、30分ほどで義父の住む駅に着きます。

駅に着き、改札を抜けて駅前に出た時

義父との生活が頭に鮮明に蘇りました。

暴力を振るわれた事

肉体関係を求められた事

そして、それを受け入れていた自分。

この駅に義父と共に来た時は6月。

そして、今は7月。

たった1ヶ月でしたが、自分の感情があまりにも変わっていました。

『戻りたくない…』

1ヶ月前は義父のいない生活など、考えられないと思っていました。

今は義父のいる生活など、考えられない。

宗助の顔が頭に浮かび

恐怖が全身を襲います。

駅から家へ足を進める事が出来なくて

私は、駅前のベンチにへたりこむように腰を下ろしました。


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