星と猫
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猫(1/1)

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街は慌ただしく動いている。
聖なる夜を2日後に控えた街はあちらこちらにイルミネーションが光り、サンタの格好をした良い年したおっさんどもが必死に呼び込みをしている。

「あの人は子供にプレゼントでも買ったのか大きな袋をさげているな。」

そんな事を思いながら
寒さに凍えている黒い塊が1つ…

「今日も誰か食べ物を捨てないかな?」

この色とりどりの街には
圧倒的に似合わない
黒く薄汚れた猫が段ボールに埋もれていた。

彼の名は「ノエル」
もう何年野良猫をやっているのであろうか。
元から黒猫だったのもあるが、それにしても酷い汚れようだ。

「ゴミと間違われても文句は言えないな」

彼もそれがわかっているようで人目のつかない路地裏でくらしている。



彼は自分の年も分からないぐらい老いていて最近は動く事もやっとといった具合である。

「行くか…」


11時55分

彼はいつもこの時間になると何処かにいってしまう。彼はここ8年間これを欠かした事がない。

いつもはここで帰ってしまうのだが今日は少しついっていってみるとしよう…




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(PV:300)


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