[1] 舞踏会 ( 33 / 33 )
評議会 本部 /
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会議室の机で床から天井まで届く窓で覆われた壁を背にして一人の男が頬杖をしながら考え事をしていると伝令係が会議室に入ってきた。
「アラン議長。ガレイン隊からの報告です」
アランと呼ばれたその男は面倒臭そうに伝令係の方を向く。
「何?」
「今夜、シーガイアにて催されていました舞踏会ですが、何者かが乱入し舞踏館を破壊の後、第二王女のルーナディア王女とその護衛を誘拐したとのことです」
「そうか。その何者かの特徴は?」
気怠そうに聞く。
「はっ。特徴は黒いフードコートに身を包み、その声は低く野太いものだったことから男性と考えられます」
「ほかには?」
「はっ。そのフード男が現れた直後、停電が起きているため、実行部隊の方からもこれ以上の目撃情報は得られませんでした。」
「それで、捜索の方は?」
「はっ。難航しております。何しろ、霊気根滅性の煙幕が辺り一面に広がっていまして、霊気を辿ることが難しく…アラン議長?」
伝令係はあまりの面倒臭さに眠りかけているアランに呼びかける。
「あぁ、起きてる。状況は分かった。この件に関しては全てガレインに任せる。全力で王女を見つけろと伝えておいてくれ」
片目を閉じたまま、答える。
「はっ。分かりました。ガレイン様にそうお伝えしておきます。それでは、失礼します」
伝令係はそう言って、会議室のドアノブに手をかけ、もう一度振り返る。
「何?」
アランはまだ何かあるのかといいたげに問い掛ける。
「はっ。忘れるところでした。今回の騒動、理由は不明ですが誘拐されたルーナディア王女とは別に第一王女であるジュディス王女も行方不明になっています」
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