この地平線の向こうに

闇から希望へ 1/7
謎の過去を背負う仁に美琴は必死で向かい合いそして…大和の呪印が美琴を襲う… 闇に堕ちた大和を美琴は救えられるのか?

<誰かに裏切られたくなくて…
誰かを傷つけたくなくて…
いつの間にか人を愛する事ができなくなって

だけど…

誰かに愛されたい自分が居て…

神様…何処にいるの?

ねぇ…神様…本当にいるの?

こんなに叫んでも
神様は何も答えてくれない…

心の奥でいつも悲鳴を挙げながら
歩いている自分がいるよ…

サミシイと…

いつの日かこんな自分にも
幸せを感じる日が来る日を
諦められない…>

その頃…
仁は大和により深傷を追いながら
運命の悪戯か?
美琴の居た遺跡の泉の前で座り込み

ふと 美琴の居た気配を感じた…

泉の真ん中に美琴のハンカチを見つけると
仁は肩から血を流しながら

ザハザバと泉の中に入って
美琴のハンカチを拾うと
ギュッとハンカチを顔にあてると

顔も覚えていない母の歌声が聞こえた…

そして…仁は泉の水を飲むと
不思議とチャクラがみなぎり
身体中の傷が治って行くのを感じ

遺跡の木々の間から見える三日月を見ながら

逢いたい…逢いたい…美琴…君に…と
強く思った…

決して届かない…この想い
でも…もし連がいなかったら?

仁の瞳に…闇が産まれた…

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mae*#ato
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